アカデミック本試験
今、本試験が始まった…。
自称「代行役者サービス」のプロとして生計を立てている青年、海堂駿。
今回の依頼は、とある人物を公園入口から出口まで2時間以内に依頼人に届けるという簡単なミッションの筈だった。現れたのはエムと名乗る幼い女の子。
カメラ小僧 竹中透
子供を公園入口から出口で待つ親元に受け渡すまで、自称代行役者サービスのプロ演じるも、実は劇団アカデミックの本試験として演技をする若者の話だった話。
2022/05.04 撮影1日目
2022/05.08 撮影2日目
2022/09.14 本編動画 解禁
2022/09.15 メイキング動画 解禁
竹中透、約半年ぶりに監督する自主映画87作目。
※以降物語のネタバレが含まれます。
ちなみに本作を撮る前、久しぶりの撮影復帰とあって今まで数十回以上ロケ敢行している安定の「中島公園」での新作脚本を仕上げていたが、撮影段階で希望していた役者の年代が揃わず、断念。
その勢いを沈下させまいと、同じロケ場所を想定した作品(本作)を急ピッチで構想。
当時、自身の信念にも通じ、感銘を受けた作品『僕のヒーロアカデミア』の影響が色濃く反映。
主人公は自己信念に反することであれば、それが小さな嘘でも嘘をつくことが出来ない性格。
しかしその嘘を本心から信じることで、「嘘(演技)」が可能。
その真っ直ぐな志しを評価される構図を描きたい一心で、脚本を執筆。最終的に、見ている観客をも騙す二層構成のストーリー展開に着地。
主人公を取り巻く周りの人物達は、くせ者揃いを配置。
全然使えない、むしろ邪魔ばかりする「山崎」、子供扱いされることが大嫌いな幼い子供、嘘が大嫌いなミステリ好きな女性、見た目がチグハグな団長etc…
パンチの強い脇役達に翻弄されながらも、物語の終盤、「役者代行サービス」と「俳優」の境目がなくなるくらい「海藤駿」に同化していく主人公が見どころ。
撮影は5月、二日間に分けている。
特に撮影初日は想像以上の極寒&暴風環境で役者、スタッフは苦戦を強いられました。
シーンによっては「音」が全然使い物にならず、セリフが完全掻き消される場面が続出。
完パケが遅れた原因がこの音問題で、当初撮影一ヶ月以内を目標としていたが、結果4ヶ月後に完成。
編集時、強風音問題より音声を完全カットし音楽と合わせた演出にかなり変更している。
特に湖に面した場所、ボート乗り場のシーンは、周りに建物や木が不在の為、耐えがたき音声収音に、頭を悩まされている。
なおこの事象をきっかけに、音声を全編本格的なワイヤレスマイク導入を決意。
その効果の真相は撮影から僅か1週間のスピード完パケした「チェリ神様の試験」をご覧ください。
竹中透
脚本
Pudding
ジンバル撮影・編集・音声・音響・整音・効果音・色調調整・視覚効果・スチール・ロケーション
絵コンテ・小道具・メイキング・タイトル・WEBサイト・ポスターデザイン
竹中透
撮影助っ人
山本祐貴
アクターズスタジオ役者連携
西村京子
ロケ場所
中島公園