惡呪館(アクジュカン)
体験ゲームの世界へようこそ
レンタルルームを借りてアミの誕生日パーティを開催する仲良し3人組。
パーティが佳境になってきた頃、ゲーム好きのシオリが面白そうなホラーゲーム「惡呪館」を見つけ、さっそくプレイ開始。
数分後、ユリナの姿が消失。と同時に目の前のゲーム画面上に瓜二つの彼女の姿が見つかった…。
アーリーアクセス版の新作ゲームをダウンロードした3人の女子。うち一人がホラーゲームの中へ転送されてしまい、残り二人がコントローラーで操作してゲームクリアを目指すお話。
2021/04.24 撮影1日目
2021/05.08 撮影2日目
2021/07.31 本編 公開
2021/08.01 メイキング動画 公開
竹中透監督作品。ロケーションありきで別企画で想定されていたPV撮影、諸事情で延期となったため、急遽映画を作ろう!に変更。
建物自体、老朽化が進んでおりそれが本作「惡呪館」にピタリをハマり、館に閉じ込められた4人の子供たちを救い出し、館を脱出する大まかな物語が即座に監督の中に生まれた。
撮影当時、建物の改修工事が3週間後に迫っていたため、約1週間で脚本を執筆。
当初の企画では男2人、女1人の登場人物で襲い掛かる相手は黒マントではなく、魔女であったがスケジュールなどの調整により現在のスタイルへ固まっている。
撮影はゲーム世界編からはじまり、オートモードでは初期のPS版「バイオハザード」の動きを再現する為、撮影前に出演者に実際のゲーム映像を見てもらい、歩き方や独特のクセを共有したのち撮影を行っている。なお、出演者全員「バイオハザード」は未プレイであった。
ゲーム世界の演出として、ある一定の距離を進むとカメラアングルが自動的に切り替わる手法を採用。
ほとんどのシーンでは3台のカメラをセッティングして同時撮影が行われたが、編集段階で同時に3カメの映像を使うことにするとシーンが冗長になるため、最大で2カメの切り替えとなった。
ゲーム場面を撮影した2週間後にレンタルルームを借りて室内撮影を実施。
この部屋を選んだ一番の理由であるテントをそのまま生かし、小道具で飾り付けを行いパーティシーンが作られた。
また、実際の撮影時の映像をスクリーンに映写し、タイミングを合わせて演技・カメラが回された。
撮影は一眼レフ(EOS90D、EOS60D、ビデオカメラ)を使用。
現在はSONYミラーレスカメラa6100に完全移行したおり、一眼レフで撮る最後の不思議箱屋作品となっている。
館で追いかかる黒マントだが、当初他の候補としてマットサイエンティストや騎士、ドクターなどの衣装テストを行い、現在の姿に決定している。
もともとノロノロと屋敷を徘徊する設定だったが、滑稽でありながら不気味な怖さを優先するため、膝を高く上げて一定のリズムで襲い掛かるゲーム的演出に決まった。
編集の段階でホラーゲームの世界をより深く再現するため、実際には明るい場所を暗く編集で色調を調整、キャラクターが1歩歩くごとに足音が入る音をコマ単位で編集、ゲーム画面の室内シーンにスムーズに移行させるため複雑な編集が必要とされ、結果、撮影してから約3か月後に本編が公開されることとなっている。
脚本
Pudding
撮影・編集・音声・音響・整音・音楽選曲・効果音・カラーグレーディング、カラーコレクション
視覚効果・スチール・ロケーション・絵コンテ・小道具・メイキング・タイトル
WEBサイト・ポスターデザイン
竹中透
撮影・照明
田阪祐樹
ロケ場所
北海道林木育種場旧庁舎
スペースマーケット